2013年12月5日木曜日

与党の暴走、危ない政治

みなさん、今、国会ではとんでもないことがおこっています。

最後は採決による多数決という方法で決めるのでしょう。しかし、それまでの過程では、少数意見であろうとも十分に聴いたうえで、徹底的に審議し、お互いに意を尽くして納得できるところは折り合って合意形成を図っていく最大限の努力を重ねることが民主主義では欠かせないプロセスだと思います。

与党の意に従わない野党の委員長を解任し、政府の言いなりになる委員長にすげ替える、国民から強い懸念の声が上がり、慎重な審議を求める各界からの声にもかかわらず採決を強行する、本来、国民の声を聴くための公聴会も単に形式的に開催を強行する、、、まるで立法府が自らの役割を否定しているような所業ばかりです。

「野党がだらしない!」「民主党は何やってんだ!」とのお叱りは重々承知です。それにしても今の国会の状況、衆議院では、自公324人対民主56人、参議院では自公134人対民主58...
人。2倍、6倍の相手と綱引きをして勝つのは至難のことであり、踏みこたえるのでも大変なことです。この勢力図を変えるのは、選挙か、あるいは与党議員に対して数を頼みにした大政翼賛的な無思考なあり方を辞めるように国民が意を変えさせるしか、ないのでしょう。選挙が当面ないし、国民の声を無視しても議席を失う心配がないということなのでしょう。

そもそも今の国会議員は、「違憲状態」と司法が判断される制度の中で議席を得ているもので、その正統性さえ疑問を持ってしまいます。この調子で、9条解釈改憲、憲法改正議論を進めていくことにもなりかねません。

これほどひどい状況の中で、会期末、内閣不信任、総理問責などを野党が出しても、あっけなく否決され、逆に信任されたと胸を張られることにもなりかねません。そのような中で、最後の望みは国民の声しかありません。

お上には逆らえない、いうだけ損だ、長いものに巻かれろ、、、「日本を取り戻す」と言っても、70年前、大政翼賛会で議会が死滅し、大本営発表で新聞・メディアまで統制され、国民あげて戦争に突き進んだ日本にまで戻ることがあってはいけません。わが国はこの教訓を踏まえて戦後の民主主義をつくってきたと思います。ここは目を開いて、国民の声を上げていくときと思います。
 
ひぐちひろやす

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