2014年1月31日金曜日

「文化力」の時代(青木保・国立新美術館館長のお話を聞いて)

みなさん、こんにちは。

今朝(31日)、民主党の政策勉強会で、青木保・国立新美術館館長から、「東アジア現代文化圏の形成と文化政策」というテーマでお話を伺いました。

青木先生のお話しの概要は、、、、

 東アジアは、地球上でもまれにみる多様な文化が共存する地域。近代化、グローバル化の中で、東アジアで様々な文化が「混成化」していくと同時に、アジア各国、各地域では、積極的な文化振興政策、文化大国、文化強国への取り組みが進んでいます。
 

 日本はこれまで現代文化の創造や文化施設の建設などでは、アジア各国を先導してきた。しかし21世紀に入って衰えが目立つ。

 これまで日本は、文化(伝統文化ばかりでなく最近のアニメやポップカルチャー、メディアアートなども含めて)によって親しみや尊敬を持たれ、好まれる国であったし、これからもその「文化力」を大切にしていくべき。また、オリンピック、パラリンピックは世界のスポーツの祭典であると同時に、外国から人々が集う中で文化の祭典にもなりえるものであり、文化にももっと目を向けるべき

  政治・経済・軍事だけでなく、グローバル化の時代においては、「文化力」が国民や国の大きな力となり、国際的な評価につながる。各国ではすでに意識して「文化強国」「ソフトパワー」の充実に政策的にも力を入れている。しかし今、日本の文化予算は、金額的にも予算比率の割合でも、フランス、イギリス、ドイツ、韓国よりも少ない状況。日本はもっと意識的、積極的に「文化力」の向上と充実に取り組んでほしい。


  私は、青木保先生のこうしたお考えに深く賛同します。アベノミクス、アベノミクスと言って、目先の株価に一喜一憂し、防衛力の増強に余念がない今の政治。しかし、「和」の心、「共生」を重んじる国民性にはじまり、世界的にも独特な日本の文化は、人類の文化に大きく貢献できるとともに、日本
国民ひとりひとりが人として心豊かに生きていける時代としていくために、21世紀に実現していく日本の姿であり、取り組むべき政策だと思います。

ひぐちひろやす

2014年1月30日木曜日

第186回通常国会が始まりました。

去る24日、第186回通常国会が開会され、安倍総理大臣の施政方針演説等が行われ、28日から今日31日まで、衆議院、参議院で各党の代表質問が行われています。

28日の海江田民主党代表の質問の内容、原稿は、以下のURLから見ることができます。
http://www.dpj.or.jp/article/103796/

海江田代表が、安全保障、外交、歴史認識、経済、社会保障などについての基本的な姿勢について正面から問うたのに対して、安倍総理からの答弁は、官僚が用意した通り一遍の形式的な、ある意味無難な答弁でかわされたように思いました。
http://www.dpj.or.jp/article/103794/

明日から衆議院、参議院で予算委員会が始まります。
まず明日31日から始まる衆議院での予算委員会質疑では、民主党は、予算委員会筆頭理事である長妻昭議員を先頭にはじまり、岡田克也議員、古川元久議員、篠原孝議員、大串博志議員、玉木雄一郎議員と、あらゆる分野に精通した論客ぞろいです。
代表質問、政府答弁を踏まえて、正面からの論戦がなされることと期待しています。

ひぐちひろやす




2014年1月22日水曜日

21日、民主党は、「特定秘密保護法廃止フォーラム:国民の知る権利と報道の自由を守ろう!」を開催しました。

みなさん、こんにちは。

昨21日、民主党は、『特定秘密保護法廃止フォーラム:「国民の知る権利」と「報道の自由」を守ろう!』を開催しました。

概要は、党のホームページにあります。
http://www.dpj.or.jp/article/103776

また、全体の録画もこちらから見ることができます。
http://www.ustream.tv/recorded/42940187

この特定秘密保護法は、ご存知のように、先月終わった臨時国会の最終盤に、多くの国民が反対や慎重審議を求める声を上げる中で、与党が審議を打ち切って、強行に採決して無理やり成立させ、その1週間後に公布されました。

この法律は、「国民の知る権利」、「報道の自由」はじめ基本的な人権など民主主義の根幹にも関わる重要な法律であり、民主党は「特定秘密保護法対策本部」を立ち上げて、引き続き、この法律の廃止に向けて取り組むこととしています。

私は今、民主党本部事務局の政策調査会で、この法律や対策本部の担当のひとりとして取り組んでいます。

この特定秘密保護法は、国民と行政との関係、知る権利と民主主義との関係、立法府と行政府との力関係など、民主主義の本質的で重要な部分に関わるもので、とても難しいと思います。

経済指標のように具体的な数値や形で見えづらいところから、具体的に国民の生活にどうかかわるのか、など実感としてとらえにくい部分が多いところにも、わかりにくさがあると思います。

ただひとつの「法律」としてみて、行政がいかようにも決めて運用できるという裁量の幅が大きすぎ、しかもそれに対する国民や国会、司法のチェックや暴走へのブレーキがかけられない仕組みになっていること自体が問題のすべてを語っていると思います。たとえば総理は、有識者会議や内部のチェック機関を言われますが、この法律にはその権限も、責任も、何も書かれていません。

言うまでもなく民主主義の社会では、主権者である国民は、さまざまな情報をもとに政治のあり方、行政のあり方を判断し、選択、決定をしていきます。その情報を行政がコントロールできるということは、国民の判断そのものをコントロールすることになりかねません。

「まさか、、、ネットが普及した情報溢れるこの社会で、、、、」という方もおられます。しかしたとえば卑近な例で、韓国軍への1万発の弾薬の供与決定にあたってのホントのところはどうだったのか、政府で誰がどういう議論をして今回の決定に至ったのか、政府は国民に対する説明責任を果たしたのか、など安全保障分野においては、いくらネットが普及しても当事者しかわからないことで、国や国民の今と将来の安全に関わる情報はいくらでもあります。

人権や自由を勝ち取ってきた南アフリカでは、この政府の情報管理の法律のために数年議論を続けて来たとか。長くなりましたが、この法律はさらに本質的な議論をする必要があると思います。

ひぐちひろやす

2014年1月3日金曜日

明けまして、おめでとうございます。

新年、おめでとうございます。

昨年は、大変お世話になり、ありがとうございました。
党の再出発に向けて新しい綱領の策定、参議院議員選挙、
千葉県第2総支部の活動、政策調査会での政策対応と、めまぐるしい1年でした。
特に臨時国会での特定秘密保護法は、国民的な議論となりました。
同法律の議論は、今年の通常国会でも続くものと思われます。

今年は、これまでの教訓を踏まえ、なんとか一歩ずつまた前に進める年にしていきたいと思います。皆さまの引き続きのご指導、お力添えをよろしくお願いします。

みなさまにとって、平成26年がより良き年となりますように、
ご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。

平成26年元旦

ひぐちひろやす