「文化力」の時代(青木保・国立新美術館館長のお話を聞いて)
みなさん、こんにちは。
今朝(31日)、民主党の政策勉強会で、青木保・国立新美術館館長から、「東アジア現代文化圏の形成と文化政策」というテーマでお話を伺いました。
青木先生のお話しの概要は、、、、
東アジアは、地球上でもまれにみる多様な文化が共存する地域。近代化、グローバル化の中で、東アジアで様々な文化が「混成化」していくと同時に、アジア各国、各地域では、積極的な文化振興政策、文化大国、文化強国への取り組みが進んでいます。
日本はこれまで現代文化の創造や文化施設の建設などでは、アジア各国を先導してきた。しかし21世紀に入って衰えが目立つ。
これまで日本は、文化(伝統文化ばかりでなく最近のアニメやポップカルチャー、メディアアートなども含めて)によって親しみや尊敬を持たれ、好まれる国であったし、これからもその「文化力」を大切にしていくべき。また、オリンピック、パラリンピックは世界のスポーツの祭典であると同時に、外国から人々が集う中で文化の祭典にもなりえるものであり、文化にももっと目を向けるべき。
政治・経済・軍事だけでなく、グローバル化の時代においては、「文化力」が国民や国の大きな力となり、国際的な評価につながる。各国ではすでに意識して「文化強国」「ソフトパワー」の充実に政策的にも力を入れている。しかし今、日本の文化予算は、金額的にも予算比率の割合でも、フランス、イギリス、ドイツ、韓国よりも少ない状況。日本はもっと意識的、積極的に「文化力」の向上と充実に取り組んでほしい。
私は、青木保先生のこうしたお考えに深く賛同します。アベノミクス、アベノミクスと言って、目先の株価に一喜一憂し、防衛力の増強に余念がない今の政治。しかし、「和」の心、「共生」を重んじる国民性にはじまり、世界的にも独特な日本の文化は、人類の文化に大きく貢献できるとともに、日本国民ひとりひとりが人として心豊かに生きていける時代としていくために、21世紀に実現していく日本の姿であり、取り組むべき政策だと思います。
ひぐちひろやす
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